フランス展2026で、 少し変わったカカオのデザートに出会いました。
エクアドル産カカオを使ったソルベ。 そして、カカオハスクを使ったジュレとチュイール。
チョコレートとして食べるだけではない、 カカオという素材の新しい表現です。
チョコレートになる前のカカオ
カカオと聞くと、 多くの場合はチョコレートを思い浮かべます。
けれど、カカオという植物には、 チョコレートになる部分以外にも、 さまざまな香りや味わいがあります。
今回印象的だったのが、 カカオハスクを使ったジュレとチュイールでした。
普段は主役になりにくい部分にも目を向け、 別の食感や香りとして表現する。
ひとつの素材を、 どこまで味わうことができるのか。
そんな問いを感じるデザートでした。
冷たいカカオという表現
エクアドル産カカオを使ったソルベも、 印象に残りました。
カカオは、 濃厚で甘いチョコレートとして表現されることが多い素材です。
それを冷たいソルベにすることで、 香りや酸味、素材そのものの輪郭が 違った形で感じられます。
同じ素材でも、 温度や食感、組み合わせによって 見え方は大きく変わります。
素材を余すところなく使う文化
食文化は、 何を食べるかだけではなく、 素材をどのように見るかによっても変化します。
これまで使われにくかった部分に価値を見つけ、 新しい料理や菓子へと変えていく。
そこには、 素材を大切に使う考え方と、 新しい表現を生み出そうとする発想があります。
伝統的な菓子文化を持ちながら、 新しい素材の使い方も取り入れていく。
文化は、守るだけではなく、 試しながら更新されていくものなのかもしれません。
カカオというひとつの素材から、 いくつもの味と形が生まれる。
フランス展2026での文化観察、完了です。